かめこんや 藤岡染工場本店リニューアル

新潟県水原の商店街(新潟県阿賀野市)にある270年以上の歴史を持つ「藤岡染工場」さんの本店のリニューアル及び、ショップ空間づくり、コンセプトづくり

2021.12

僕たちも15年くらいお世話になっている藤岡染工場さんの店舗づくり。これまで何年も自分達のお店をよくしたい!という話を聞いていて、今回念願のリニューアル。それにあたりどの部分を大切にしこれから前に進むのか、作り手でありご実家を継がれている野崎(藤岡)あゆみさんとお父さん、お母さん、職人の皆さんを中心に検討しました。元々タオルや布団などの販売をしていた場所をショップにし、これまでショップだった場所で打ち合わせなどができるようなスペースを作りました。

手作業で型をカットしたりノリを塗ったり、染めたり洗ったり、乾かしたりと手間のかかる作業を昔から続けられてる職人さんたちだということと若いみなさんを中心に元気に頑張っていることを伝えたくて、そんなことをテーマにお手伝いしました。明るい空気感がにじみ出たらいいなと。
実際に大工さんの施工工事後、かめこんやの職人さんたちが全て上手にハケでニスを塗ったり、塗装したりして下さってます。さすがです。

職人さんたちは、伝統的な手法や文字を守り、注ぎ染めという手法で染める手ぬぐいなどは、型紙の作成から自社で行なっています。また、若い女性職人が多く、とても明るく雰囲気の良い現場です。

これまで使ってきた道具や現在も使用している手仕事のための大事な道具を店内に「私たちの大切な道具たち」と題して展示し、少しでも職人が作っているということが伝わり、ものづくりに関心を持ってもらえればと考えています。

少しでも風通しが良くなり、これまで以上に地元の皆さんに愛されるお店になることと、遠方からのお客様にも少しでも楽しんでもらえるように、また職人たちが日々元気に制作に取り組んでいることが伝わり、ものづくりへの関心や需要が高まることを願っています。きっとそうなるはずです。

かめこんや という 地域でも親しまれている縁起の良い名称と合わせて、これからも続きますようにという願いも込めて、鶴のようにも見える、トリのイラストレーションで、お客様をお出迎えしています。皆さんも気にってもらえてよかったです。

空間のポイントは、なるべく予算を抑えるために、設計者などは入れずに、空間作り、壁面を木製にし、工場に近い雰囲気を作り、歴史の詰まった工場から昔使っていた道具や、版を選び、壁面に展示。また眠っていた桐ダンスに脚をつけ、すっきりしたものに。工場の外で眠っていた、大きくて重い染め台をセンターテーブルに。すごくカッコ良いです。

他にも、リニューアルの経緯説明と、職人さんの明るさを伝えるために、BASEにて独自のクラウドファンディングを実施し、ブログ設置しました。少しずつでも自分達で切り開いていかれると思います。また、合わせてグッズデザインも実施しました。あゆみさん、しっかり日々を綴って下さって嬉しいです。

ぜひ、皆さんも、阿賀野市水原にお越しの際は、藤岡染工場 かめこんやへ


こちら https://kamekonya.base.shop/
こちら プレスリリースも実施

最新記事